大らかさは地球の共通語

ヘアメイクと言う仕事に従事していると、如何に女性が自身の容貌に対してビジュアル面で神経質かを痛感します。プロフィール写真を撮る中で、大学の教授であっても音楽家であっても作家であっても髪の毛一本の居場所にまで拘る体勢には日々、驚きをかくせません。我々創作する側は、その方のチャームポイントをいかに効率よく印象付けるかに神経を集中させるのですが、その場合、表面的なデザインというものはその製作物に大した威力を発揮してくれるものではありません。もっと外す事の出来ない強力なポイントがあり、案外その部分は重要視されていないと痛感します。しかし、先日のプロフィール写真の撮影は、サックス奏者の方とのコラボレーションだったのですが、自分らしさをひたすら追い求め、細かな視覚上の問題点には一切興味を示さず、明るく豪快な持ち味を気取りのない音楽家としての深い内面の表現に自然体でチャレンジし、そうすることで逆にそのレベルの高さをリアルに想像できるような展開でした。短時間にも関わらず、たいへん魅力的なプロフィール写真を撮るに至り、求める方向性が一致するとこれほどまでに撮影がスムーズで有意義な物かと思い知る経験となりました。