MILES DAVIS PROLIL INDEX
プロフィール写真の分野に於いて、イレギュラーなエクスプレッションテクニックとして増感現像と呼称される特殊な焼付け方法がある。それは映像を構成する粒子を無秩序に荒くし、敢えて画像を汚すことによって、臨場感を醸し出すという技法であり、現在のスウィングミュージックのパッケージピクチャーやプレイヤー自身のパネルやポスターなどのプロフィール写真にも盛んに取り入れられる画像の世界での技法。これは、アフリカ民族が合衆国に移住し、その違和感からか特異な歴史を積み、それをフォトグラフとして形にするに適当と思われるイメージであるので、それが定着したと思われる。下記に掲載のマイルス・デビィスのプロフィール写真は、そのような人為的なフォトメイキング無しに充分それ以上の効果を上げている。フォトスタジオでの硬い光のハリエーションによって激しいコントラストが当時の合衆国のスウィングミュージックを彷彿させる作品だ。

アメリカの人種差別に対して常に批判的な精神を持ち、白人の持つブラックピープルに対する意識に常に嫌悪しており、「カストロはアメリカを批判するのに3日かかる言うが、俺なら一週間かかる」等と発言し、その情勢に憤りを感じていた。だが、スウィングミュージックのアーティストとしての追求は人種を超える物であるべきとその構えを貫き通す。例えばギル・エヴァンスは白人であるのだが、一人の優秀なアレンジャーとして親しく付き合い生涯に渡って強い影響を受けたといわれている。その他ビル・エヴァンス、リー・コニッツやジェリー・マリガンという白人ミュージシャンを起用し、「いいプレイをする奴なら、肌の色が緑色の奴でも雇うぜ」と豪語したと伝えられている。政治と音楽の区別を本能的な部分で理解し、シリアスに活動するスウィングミュージックの芸術家であった。以下に経歴を示す。

