RON CARTER

フォトスタジオが一般的に提供するプロフィール写真は画像情報の階調を何段階で表現するかの数値によってその品質が分類される。例えば量子化ビット数が8ビットの場合は入力データに対して0~255の256段階の数値で表現。この数値が「16」になれば0~65535の65536の分割となり、8ビットの場合よりも豊かなグラデーションエクスプレションとなり、一般的に現在のフォトスタジオワークフローはこの階調を使って映像の処理を行う。数多くの過去に於けるスウィングミュージックの名盤のパッケージに収められたプロフィール写真を見ると当時の画像処理技術が近年のように高度なデジタルテクニックが誕生していない為、100階調に満たないものが多く見られるが、これがアンティックな魅力となって中に盛られたサウンドの演出効果となっており、それが全体として上手く機能し商品価値を上げている。さて、下記に掲載した画像はスウィングミュージック・パッケージ ピクチャーでは珍しいフォトスタジオでの本格的なライティングによって非常に柔らかな光の照射が映像となってベテラン演奏家としての風格を表している。このような言わば普通のプロフィール写真はJAZZ jacket市場では珍しく、彼の過去の実績なしには成立しないだろう。貫禄の一枚のアーティストピクチャーと言えるだろう。

古くからマイルス デビィス や ハービーハンコック 等主流派の演奏家たちとの競演歴を持つベーシストとして第一人者である彼のシリアスサウンドに対する主張が軽やかに収められたアルバムである。自由にのびのびしたプレイは古い歴史が根底に流れるヘビーファクターを払拭してくれる。知的でジェントルなクラシックと出会うことが出来、非常に充実した楽しい時間のプレゼントである。